カゼにまつわる症状はどうして出るの?

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風邪は万病の元というけれど

11月が終わりに近づき、いよいよ寒さ到来ですね。

その寒さが本格的にやってくる前から、風邪はすでに流行ってきております。
今年の風邪は咳が残るようですから、気をつけていきたいですね。

“風邪は万病の元”といいますけども、この言葉は東洋医学のものですが、その解釈はまた今度にするとして、それにしても風邪をひくと様々な症状が出てきますね。

様々な症状がありますが、その一つ一つがどうして起きるのかはほとんどの人が知らないようです。
熱が出て、咳が出て、鼻が出て、そうかと思ったら鼻づまり・・・。
風邪ってそんなもんでしょ?と簡単に考えているのではないでしょうか?

でも、敵を知ること、どうして起きるのか、改めて知っておくのも意外性があっておもしろいものですよね。

風邪の症状はいろいろありますが、今回はいかの症状に絞っておきます。

  •   喉の痛み
  •   鼻づまり
  •   咳

喉の痛み

風邪をひいて喉に来ると、唾を飲むときにとても不快な痛さがありますね。

この痛みは、身体が、喉の奥にある感染した細胞に血液を送り込み、周辺組織の血管を拡げる化学物質(サイトカインなど)を放出するために起きます。

鼻づまり

顔の中心にある鼻。
芥川龍之介、ゴーゴリー、手塚治虫など、鼻を題材にした本はいくつかありますよね。

そもそも鼻のはたらきは何でしょうか?

それは、外から入ってくる空気を温め、濾過し、加湿する、この3つが鼻の大切な役割です。

風邪になって起きる鼻の不快な症状の一つが、鼻づまりです。

この鼻づまり、実は鼻水や鼻汁がつまっているわけではないのです。

これは、鼻甲介内の海綿組織が充血して腫れているからなのです。
鼻甲介は、鼻に入ってくる粒子を捕らえ、空気を温め、そして肺に入るまでに十分な湿気を含ませる、とても重要な場所。

鼻づまりになると、私たちはそこに鼻汁がつまっていると思ってしまうので、なんとかそれを解消しようと力尽くでチーーーーンッとやりますが、これは無駄な抵抗。そこに鼻汁はないので、うんともすんともなりません。
逆に、充血している鼻甲介の海綿組織を傷めてしまうことにもなりますので、鼻をかむときは慎重にしないといけません。

では、鼻汁・鼻水があるときだったら鼻を思いっきりかんでもいいのでしょうか?
これがまた厄介でして、力いっぱい鼻をかみますと、ウイルス・細菌・炎症性物質を含んだ鼻水が副鼻腔に追いやられることがあり、そこで二次感染することもありますので、これもまた慎重さが必要です。

鼻をかむときは、片方ずつ、そっとかむ、これが大事です。

咳が続くと体力を失います。
咳は全身運動です。

咳を分析すると・・・

  1. まず息が急激に吸い込まれます
  2. 横隔膜が上下に動き出します
  3. 声門が速やかに開いて、肺からの乱流を秒速24mを超える速度で体外に押し出します。

これだけの動作が、風邪になると頻繁に起きるので体力の消耗が激しくなります。
とくに寝ているときに咳が発生すると、睡眠にも影響が出るのでつらいですよね。

この咳は、そもそもが、喉や気道を保護するための反射作用。
喉頭や気管に刺激を与えている異物を排除するためのもの。

しかしこれが風邪となると、風邪によって自分の身体が生じた化学物質が喉頭や気管を刺激し続けることによって咳が起きるようになります。

風邪って何だ!?

風邪は寒くなるとよくあるものの一つです。
東洋医学でも、昔から傷寒、感冒、中寒などの表現で研究され続けてきました。
それくらい人類と馴染みの深い症状です。

そのため、自己流でやっている対処方法など、いろいろな話もありますよね。

しかし、一つ一つの症状は、下手なことをすると反って悪化することもありますので気をつけていきたいですね。

とくに、“かかったかな?”と思ったときの初期消火が大切です。

初期消火にとって一番大切なのは、休息です。

そんなときは、しっかりと身体を休めて、早く寝ましょう。
“大丈夫!”と思って仕事を続けていると、反ってこじらせて結局仕事の能率も上がりません。
“かかったかな?”というのは、“休め!”の合図。

自分の身体が出してくれるサインに耳を傾けて下さいね。

 

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瀬戸郁保 Ikuyasu Seto

源保堂鍼灸院の院長をしています。

“人生を楽しく過ごすこと” 、これが東洋医学の根幹にあります。
つらい症状で人生までもが暗くならないよう、豊かな人生のためのご相談にのれたらと願っています。

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